12歳を迎える小学生が選べる卒業後の進路(中学校)は、保護者がその年代の頃よりも、かなり多様化しています。いま、全国に広がりつつある5つの進路の選択肢。そのなかから、どのようなタイプの進路を選ぶことが、わが子にとってベストの選択なのか、ぜひ一度、親子で話し合ってみていただきたいと思います。

従来から中学受験の対象であった私立中高一貫校、国立大学附属校に加えて、この数年では、そこに新たな公立中高一貫校という選択肢と、さらには地方自治体ごとに導入されている「学校選択制」で選べる地域の公立中学校が加わり、いま、小学校卒業時に選べる進路は、最大5つの選択肢となっています。

そうした進路の選択肢が広がっていることによって、全国各地で、”12歳の進路”について、親子であらためて考えてみるという動きや意識は、年々高まりつつあるといえるでしょう。

このサイトをご覧いただく皆さまの多くは、中学受験に関心を持ち、わが子の進路のとして私立(国立・公立)中高一貫校への入学を希望しているか、あるいは選択肢のひとつとして、そうした進路や教育環境について検討しているご家庭の保護者と思われます。

一般的には、各地の小学校6年生のご家庭が、わが子の進路の選択肢として、「学校選択制」で選べる地域の公立中学校や、公立中高一貫校について検討を始めるのは、それらの学校案内などが配布され、各校ごとの説明会が行われる、6年生の夏以降の時期ではないでしょうか。

その一方で、私立中高一貫校や、国立大学附属校をめざす小学生は、それより早くから受験勉強などの準備に入るのが一般的です。しかし、6年生になってから、そうした私立中高一貫校に関心を持ち、受験を検討し始めても、決して遅いということはありません。

それは、中高一貫教育への期待や注目が高まるにしたがい、私立学校でも公立学校でも「中高一貫体制へのシフト」の動きが多くなることによって、一時期のピーク時よりも各学校の入試の競争率がやや緩和され、以前よりも「良い私学に入りやすい」という状況が生まれているからです。

それならば、たとえば6年生になってからでも、あるいは、これまでに私立中学校の受験を考えたことがなくても、この機会に、本誌でご紹介しているような、さまざまなタイプの私立中高一貫校を、進路の選択肢のひとつとして、親子で検討してみてはいかがでしょうか。

大きく分ければ、公立学校の選択肢にも4つのタイプ(公立中学校、選択制で選べる公立中学校、公立中高一貫校、国立大学附属校)があるように、ひと口に私立中高一貫校といっても、そのなかにはいろいろなタイプの学校があります。

男子校、女子校、共学校という受け入れのタイプの違いがあり、あるいは、中高のみの進学校、大学付属・系属校、または「半進学校=半付属校」という、系列大学の有無や、卒業後の進路のタイプの違いなどがあり、そうした私立中高一貫校の特性や個性、校風、カラーは、まさにバラエティーに富んでいます。

さらには、立地や交通の便、環境や施設、校舎やキャンパスの居住性やデザイン、クラブ活動の状況や制服なども、私学を選ぶ際には、ひとつの重要な要素になってくるはずです。

そうした私立中高一貫校の違いや、教育内容のバリエーションに関心を持つことがあれば、まず、いくつかの私学について、親子で調べてみることです。そうして、お子さんの”12歳の進路”について、親子で話題にしてみることで、中学受験にチャレンジするきっかけが生まれるかもしれません。

(弊社代表/北 一成)